2022-01-01から1年間の記事一覧
CPRなんて型通りにやれば、簡単カンタン♪ なんて思っていませんか!? まずはガイドラインに沿って、型どおりにやれるようになることは大切です。 でも、それだけじゃつまらない! 救命率向上のために、もっといい方法がないのか常に模索しなくてはなりません…
研修医の頃に上級医から伝授される「指ブロック」。 頻用される手技ではありますが、 意外としっかり勉強することは少ないと思います。 概ね3種類の手技があり、 「どの指」の「どの部位」に効果を出したいかを考えて使い分けます。 「えっ、使い分けなんて…
一酸化炭素中毒について、本ブログでまとめたのが2019年でした。 もう3年も経っていたんですね。 嬉しいことに、だいぶ読者が増えてきているような実感があるので、 あまり古い情報を置いとくのもアレなのでupdateしておきたいと思います。 青森県にいるとき…
頻脈の患者を診るとき、こちらもドキドキしませんか? 特にSVT(PSVTの方が浸透してますかね)に特化した対応について、 医学界新聞の連載記事で紹介しました! 以下について記載しました。 ・頻脈性不整脈の鑑別はどうやってやっているの? ・頻脈がstable…
アルコール使用障害や精神疾患(認知症含む)などを背景に、 何日も食事摂取ができず、まるで屋内行き倒れのような状態で救急搬入される患者さんは非常に多く経験すると思います。 ERは「社会のセーフティネット」としての側面も持つため、 これらの患者さん…
喘息急性増悪(発作というほうがしっくりきますケド)が増えているような気がします。 季節がそうさせているのか、他になにか原因があるのかはわかりません。 まずは型どおりのマネジメントができることが重要です。 急性増悪患者の8割くらいは、簡単な初期…
週刊医学界新聞での連載がはじまりました! www.igaku-shoin.co.jp 2022年6月の全記事の中で、2番目にアクセスが多かったそうです! まだご覧になっていない方は是非ご覧ください! なにかのお役には立てるかもしれません。 そして、今後とも応援よろしくお…
2017年頃から話題になっていた、 敗血症へのVitamin C投与について 議論が終焉を迎えそうなので記事にしました。 結論としてはさらばビタミンCなんですが、 個人的には奥の手として少し期待はしていた部分がありました。
特に緊急度が高い電解質異常であり、 かつ日常的に遭遇頻度の高い高カリウム血症のマネジメントについて まとめてみます。 具体的にどう動けばよいかスッキリすると思います。
トラネキサム酸について総復習しておきましょう! 最近以下のnarrative reviewがでましたので紹介します。 これにさらに私見を入れ込んで、院内抄読会で発表しましたので、 そのスライドの一部を共有します。 Wang K, Santiago R. Tranexamic acid - A narra…
EAACI : European Academy of Allergy and Clinical Immunology より、 アナフィラキシーガイドラインがAllergy誌に掲載されました。 Muraro A, et al ; European Academy of Allergy and Clinical Immunology, Food Allergy, Anaphylaxis Guidelines Group.…
顎関節脱臼は、ERで勤務しているとしばしば遭遇する疾患です。 病棟や在宅診療でも、習慣性脱臼になっていて よく脱臼整復を頼まれるなんてことも多いのではないでしょうか? 力任せにグイッと治してしまうのもなんかカッコいいですが、 何度も何度もトライ…
※リライト記事 これから救急研修に入る研修医や医療従事者に送りたい10戒を記載します。 上級医の先生は概ねご存知で遵守できていると思いますが、ハッとすることもあるかもしれません。 Evans CS, Slovis C. Revisiting the Ten Commandments of Emergency …
STEMI診断に自信はありますか? 知れば知るほど難しいな~と感じる分野ですがいかがでしょう? STEMIなんて見てわかるじゃ~ん、簡単だよ! なんて聞こえてきそうです。 国家試験の問題とか典型例はそこまで迷うことはありませんが、 実臨床ではなかなかそう…
胆嚢炎や胆管炎は、色々な病気や病態のmimickerになることが知られています。 胆嚢炎や胆管炎で、虚血を疑う心電図変化が出ることを知っていますか? 黄疸があると、敗血症でも頻脈がマスクされてしまうことを知っていますか? これらを知らないと、胆嚢炎や…
個人的にはERで便潜血検査(Fecal occult blood testing : FOBT)を行うことはまずありません。 これによって、治療方針が変わることがないからです。 それについて解説したreviewがありましたので紹介します。 さあ、明日からERでFOBTするのはやめましょう…
外傷性気胸のマネジメントに関する推奨が出ていました。 にわかに信じがたい記載と、怪しげな参考文献だったので 個人的には「う~ん」という感じですが、 こういう推奨もあるのか、と勉強になりました。 de Moya M, et al. Evaluation and management of tr…
ガイドラインには記載がありますが、 意外と認知度が低い心原性失神の原因について共有したいと思います。 もしかしたら、ERでは「異常なし」として見逃されているかも⁉ ガイドラインを見てみましょう。 不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)では、…