このページは、「りんごの街の救急医」の総合案内ページです。 救急外来・ICUで遭遇する症候、疾患、pitfall、ガイドライン、文献レビューをテーマ別に整理しています。 「今すぐ診療で確認したい」 「あとで深掘りしたい」 「研修医に教えたい」 「症例報告…
胸水を抜いてひと安心!でもレントゲン確認したら気胸ができている⁉ なんて焦った経験があるかもしれません。 「肺を傷つけてしまったかな」と考えて吸引をかけるものの、肺はなかなか広がらないし、ドレーンのリークも止まらないし…。 こんなとき、なにを考…
造影CTを撮ろうとすると、いろいろなところから「待った!」がかかります。 「喘息があるので、単純CTにしておきました」 「前に造影剤で気持ち悪くなったそうです。ステロイドを入れれば撮れますか?」 でも、その“待った!”は本当に必要でしょうか? まず…
今回は、筋力低下とショックで受診した46歳女性の症例です。 初回は「脱水」とされて退院しましたが、約1か月後に再びショックとなりました。 気になるのは、大量に輸液をしているのに血液が濃くなり、アルブミンは急落し、四肢が腫れていくという経過です。…
出血性イベントがある患者で、胸部症状もあってトロポニンも上昇している…⁉ 「たぶんsecondary MIでしょう」と考えたくなりますよね。 でも、そのもっともらしい解釈によって、急性冠動脈閉塞病変を見落とすことがあります。そして、たとえ冠動脈病変を見つ…
「トロポニンが上がっています!」 では、この患者さんは心筋梗塞なのでしょうか? それとも、敗血症や腎機能障害に伴う心筋傷害なのでしょうか? さらに、心電図に典型的なST上昇がなければ、急性冠動脈閉塞は否定できるのでしょうか? 2026年、ESC/ACC/A…
心不全の左室駆出率(LVEF)が45%だったら、HFrEFとして治療するのでしょうか。 それとも、これまでどおりHFmrEFとして少し距離を置いて考えるのでしょうか。 2026年の欧州心臓病学会(ESC)心不全ガイドラインは、この曖昧だった領域へかなり踏み込みまし…
もういいかな、この話題… と思っているのですが、意外と浸透しない「常識」なのでまた取り上げたいと思います。 よくこんな質問をされます。 「腎機能を見てから、造影CTに行った方がいいですよね?」 いわゆる「造影剤腎症」を心配しての発言です。 正直、…
高カリウム血症は、救急の現場でよく見かける電解質異常のひとつです。 状況によっては命に関わる緊急事態にもなり得ます。 そんな高K血症ですが、その治療方針は施設や担当医によって驚くほど違います。 たとえば、アメリカの14施設で行われた研究では、高K…
3部作の最終回です。 前編で「本当に失神か(mimics)」を詰め、 中編で「死ぬ失神か」を拾って検査を選びました。 それでもなお、ERでは原因が分からないまま終わることが多くあります。 初回評価で確定診断に至るのは50〜60%程度でした。 では、原因不明…
ERで、研修医からこう報告されたとしましょう。 「70歳代の女性、自宅で意識を失って倒れたそうです。もう意識は清明です。 とりあえず頭部CTと採血フルセット(トロポニンとD-dimerも入れました!)、あとで心エコーもやっときます!」 ……さて、どうでしょ…