このページは、「りんごの街の救急医」の総合案内ページです。 救急外来・ICUで遭遇する症候、疾患、pitfall、ガイドライン、文献レビューをテーマ別に整理しています。 「今すぐ診療で確認したい」 「あとで深掘りしたい」 「研修医に教えたい」 「症例報告…
出血性イベントがある患者で、胸部症状もあってトロポニンも上昇している…⁉ 「たぶんsecondary MIでしょう」と考えたくなりますよね。 でも、そのもっともらしい解釈によって、急性冠動脈閉塞病変を見落とすことがあります。そして、たとえ冠動脈病変を見つ…
「トロポニンが上がっています!」 では、この患者さんは心筋梗塞なのでしょうか? それとも、敗血症や腎機能障害に伴う心筋傷害なのでしょうか? さらに、心電図に典型的なST上昇がなければ、急性冠動脈閉塞は否定できるのでしょうか? 2026年、ESC/ACC/A…
心不全の左室駆出率(LVEF)が45%だったら、HFrEFとして治療するのでしょうか。 それとも、これまでどおりHFmrEFとして少し距離を置いて考えるのでしょうか。 2026年の欧州心臓病学会(ESC)心不全ガイドラインは、この曖昧だった領域へかなり踏み込みまし…
もういいかな、この話題… と思っているのですが、意外と浸透しない「常識」なのでまた取り上げたいと思います。 よくこんな質問をされます。 「腎機能を見てから、造影CTに行った方がいいですよね?」 いわゆる「造影剤腎症」を心配しての発言です。 正直、…
高カリウム血症は、救急の現場でよく見かける電解質異常のひとつです。 状況によっては命に関わる緊急事態にもなり得ます。 そんな高K血症ですが、その治療方針は施設や担当医によって驚くほど違います。 たとえば、アメリカの14施設で行われた研究では、高K…
3部作の最終回です。 前編で「本当に失神か(mimics)」を詰め、 中編で「死ぬ失神か」を拾って検査を選びました。 それでもなお、ERでは原因が分からないまま終わることが多くあります。 初回評価で確定診断に至るのは50〜60%程度でした。 では、原因不明…
ERで、研修医からこう報告されたとしましょう。 「70歳代の女性、自宅で意識を失って倒れたそうです。もう意識は清明です。 とりあえず頭部CTと採血フルセット(トロポニンとD-dimerも入れました!)、あとで心エコーもやっときます!」 ……さて、どうでしょ…
まず、こんな患者さんから始めましょう。 【症例】 ひとり暮らしの75歳男性。 原因不明の転倒による頬骨骨折でERを受診した。 高血圧、脂質異常症、うつ病の既往があり、いずれも治療中である。 受傷は午後の早い時間で、犬の散歩中に起きた。失禁を伴ってい…
心停止に対するACLSはもう何度もやってきた処置で、体は勝手に動きます。 でも、いざ落ち着いて聞かれると、 「あれ、これって何回目のショックとして数えるんだっけ?」 「なんでここでアドレナリンなんだっけ?」 と答えに詰まる場面、けっこう多くないで…
ERに2歳の男の子がやってきました。 「さっき、鼻になにか入れたみたいなんです」 あるいは、5歳の女の子。 「耳が痛いって言ってて、見たらビーズが入ってて…」 すごく珍しい主訴ではなく、ものすごくありふれた主訴でよく遭遇します。 そして、たいていの…