2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
病歴/身体所見 ・62歳男性 ・5日前にイヌに咬まれた ・発熱と広範囲の紫斑性発疹、意識障害のため救急搬入された ・搬入後に急激に低血圧となり輸液/ノルアドレナリン/cefotaxime→meropenemが投与された 検査 ・血液検査…DICと急性腎不全の所見を認めた ・末…
みなさんはどのようにめまいを診断していますか? 回転性なのか、浮動性なのか、症状を分類してそこから鑑別を進めていますか? 実はそういった従来用いられていたapproachを使うと診断ミスが起きやすいことが知られています。 じゃあ、どんなアルゴリズムで…
上記題名だけでもなんとなく想像がつくでしょうか? しかし、今回はその中でもさらに珍しい原因のようです。 病歴/身体所見 ・89歳女性 ・未治療の糖尿病が指摘されている ・4か月前に抜歯 ・1か月前から発熱と背部痛を自覚していた ・BT38.5℃, BP108/56mmHg…
今回はERでしばしば遭遇するけどなかなか難しい手技、 気管挿管についてreviewしたいと思います。 これを読めば、現時点で最新の気道管理についての知識的な部分は全部わかるはず! 以下の文献からまとめています。 ➀ Goto T, Goto Y, Hagiwara Y, Okamoto H…
腰痛を訴える患者では、特に馬尾症候群になっていないかは気になるところです。 いつも馬尾症候群を意識して診療、カルテ記載していますか? 馬尾症候群を極めましょう! Long B, Koyfman A, Gottlieb M. Evaluation and management of cauda equina syndrom…
腰椎穿刺後頭痛のリスク因子をご存知でしょうか? 実は根拠がないのに巷でリスク因子認定されていたり、 逆にあまり認知されていないものが結構あります。 さて、以下の問題に自信をもって答えられるでしょうか? サイコーなまとめがあったので読んでみます…
Resuscitation Council UK (RCUK)より2021年版ガイドラインが発表されました! Emergency treatment of anaphylactic reactions: Guidelines for healthcare providers | Resuscitation Council UK PDF版が無料で読めます! アナフィラキシーのガイドライン…
診断自体は容易で題名からすぐに診断と対応が思いつくと思いますが、少し心電図波形からの鑑別を考えてみようと思います。 病歴 ・87歳男性、高血圧/糖尿病腎症/HFpEFで通院 ◦処方薬…atenolol, perindopril, torsemide, amlodipine, atorvastatin, sitaglipt…
意識障害やけいれんの際に、まず第一に低血糖を除外することは重要です。 ブドウ糖投与により即座に状態が改善しますし、逆に治療されないと不可逆的な脳症を発症しうる可能性があるからです。 さて、研修医に質問されました。 「教科書にはブドウ糖投与に先…
救急外来での気管挿管はRSIを選択することが多いと思います。 しかし、場合によっては(特にdifficult airwayが想定される場合には)RSIを選択せずに上気道と声門に十分な局所麻酔を施して非経口鎮静薬を最小限使用して挿管する方法をとることもあります。 …
病歴/身体所見 ・11歳男性 ・突然発症の右上腹部痛と嘔吐のためER受診 ・発熱なし、HR92bpm、右上腹部に圧痛あり ・血液検査は特に異常なし…WBC9670/mm3 (左方移動なし) 検査 診断 嚢胞内出血を伴う腸間膜嚢胞 ・緊急手術となり、9cm*5cmの腸間膜嚢胞が摘出…