顎関節脱臼は、ERで勤務しているとしばしば遭遇する疾患です。 病棟や在宅診療でも、習慣性脱臼になっていて よく脱臼整復を頼まれるなんてことも多いのではないでしょうか? 力任せにグイッと治してしまうのもなんかカッコいいですが、 何度も何度もトライ…
※リライト記事 これから救急研修に入る研修医や医療従事者に送りたい10戒を記載します。 上級医の先生は概ねご存知で遵守できていると思いますが、ハッとすることもあるかもしれません。 Evans CS, Slovis C. Revisiting the Ten Commandments of Emergency …
STEMI診断に自信はありますか? 知れば知るほど難しいな~と感じる分野ですがいかがでしょう? STEMIなんて見てわかるじゃ~ん、簡単だよ! なんて聞こえてきそうです。 国家試験の問題とか典型例はそこまで迷うことはありませんが、 実臨床ではなかなかそう…
胆嚢炎や胆管炎は、色々な病気や病態のmimickerになることが知られています。 胆嚢炎や胆管炎で、虚血を疑う心電図変化が出ることを知っていますか? 黄疸があると、敗血症でも頻脈がマスクされてしまうことを知っていますか? これらを知らないと、胆嚢炎や…
個人的にはERで便潜血検査(Fecal occult blood testing : FOBT)を行うことはまずありません。 これによって、治療方針が変わることがないからです。 それについて解説したreviewがありましたので紹介します。 さあ、明日からERでFOBTするのはやめましょう…
外傷性気胸のマネジメントに関する推奨が出ていました。 にわかに信じがたい記載と、怪しげな参考文献だったので 個人的には「う~ん」という感じですが、 こういう推奨もあるのか、と勉強になりました。 de Moya M, et al. Evaluation and management of tr…
ガイドラインには記載がありますが、 意外と認知度が低い心原性失神の原因について共有したいと思います。 もしかしたら、ERでは「異常なし」として見逃されているかも⁉ ガイドラインを見てみましょう。 不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)では、…
救急外来に来る患者さんの多くは、疼痛や苦痛を抱えています。 それをなるべく迅速かつ十分に除去することは最優先事項と言っても過言ではありません。 評価に夢中になるあまり、患者さんの疼痛をほったらかしにしていませんか? 鎮痛手段は複数ありますか?…
鼻腔内異物で困った経験がある方は少なくないはず…! なんで子供ってこんなに穴があると物を入れたくなっちゃうんでしょうか。 トホホだけど、除去できたときの快感はたまらないですね! minor emergencyは手数があると対応も面白くなるので、 今回は鼻腔内…
一般病床でもICUでも、「せん妄」は日常茶飯事だと思います。 「ハイハイ、またせん妄ね」とだけ暫定診断をつけて、 その背景疾患を探ることを怠ってしまうことはありませんか? 「抗菌薬関連脳症」( Antibiotic-associated encephalopathy :AAE)なんて考え…