りんごの街の救急医

青森県弘前市の救急科専門医による日々の学習のまとめブログです!間違いなどありましたら是非ご指摘下さい。Twitterでも医療系のつぶやきをしています@MasayukiToc

関節リウマチの合併症①

関節リウマチ患者、当院では増えてきています。 そもそもの有病者数がそれなりに多いのと、当院にはリウマチ専門医もいるからでしょう。 治療については実際に携わることはありませんが、関節リウマチ治療中の患者が急性疾患を合併してERを受診することはよ…

Clostridioides (Clostridium) difficile 腸炎

抗菌薬を無駄に出されている高齢者は、この弘前地域でもとても多い印象です。 抗菌薬による弊害として困るものの一つとしてCD腸炎があります。 救急分野では死ぬ病気として有名です。 えっ、そんなことになっちゃうの⁉と思った人は読んでみてください! 自験…

繰り返す溶連菌による咽頭炎

先日、以下のような若い女性が当科を来院されました。 「ひと月のうちに溶連菌(GAS)に2回感染して治療しました。今日も同じ症状なんですけど、溶連菌検査してもらえませんか?たぶん溶連菌です。」 患者の求めに応じて溶連菌迅速検査を実施すると、予想通…

けいれん

けいれんについてERの現場で考えておくべきことをまとめてみます! 今回はこちらの論文です! ( Semin Neurol. 2019 Feb;39(1):73-81.) ERの教科書的なことがまとまっていてわかりやすかったです。 いちばんびっくりしたことは、「痙攣重積発作における13k…

一酸化炭素中毒 ACEP Clinical Policy 2017

ACEP(米国救急医学会)が提唱するClinical Policyを紹介します! (Ann Emerg Med. 2017 Jan;69(1):98-107.e6.) やっぱり、HBOはやれる環境ならやっといた方がよいのでしょう。。。

一酸化炭素中毒 ver.2

一酸化炭素中毒について、本ブログでまとめたのが2019年でした。 もう3年も経っていたんですね。 嬉しいことに、だいぶ読者が増えてきているような実感があるので、 あまり古い情報を置いとくのもアレなのでupdateしておきたいと思います。 青森県にいるとき…

動物咬傷 まとめとピットフォール

動物咬傷も最終回になりました。 今回ははじめに提示した症例をどう対応するか考えてみましょう。 そして、ピットフォールについてまとめておきましょう!

動物咬傷③ マネジメント

動物咬傷reviewも後半戦です! (Trauma Reports 2018;19(3):1-12.) (Emerg Med Pract. 2016 Apr;18(4):1-20.) 医師によってだいぶマネジメントは差異がある部分だと思います。 大原則をここで押さえましょう!!!

動物咬傷② 病歴聴取、身体所見、検査など

前回に引き続き、動物咬傷のreviewです! 今回はmanagementに必要な病歴聴取、身体所見、検査についてです。 以下の文献からまとめています。 (Trauma Reports 2018;19(3):1-12.) (Emerg Med Pract. 2016 Apr;18(4):1-20.)

動物咬傷① 疫学、原因微生物など

救急外来では創処置、特に動物咬傷がらみはたくさん診療の機会があると思います! でも、対応については意外と整然としたものがなくて医師によって異なったりして実際のところどうなんだろうと悩むことも多々あると思います。 これを機に動物咬傷マスターに…