りんごの街の救急医

青森県弘前市の救急科専門医による日々の学習のまとめブログです!間違いなどありましたら是非ご指摘下さい。Twitterでも医療系のつぶやきをしています@MasayukiToc

症例128:陰部の傷が治らない男性(Ann Emerg Med. 2021 Mar;77(3):e87-e88.)

今回言いたいことは、

・陰茎異物も超音波が有用である

・pearlingという用語がある

という2点です。個人的にはどちらも今後使っていきたい手技やワードになります。

 

病歴/身体所見/検査

・25歳男性
・陰茎背側の創治癒が悪いとしてER受診
・2週間前に皮下に器具を挿入した既往がある
・周囲皮膚は壊死していたが、血液や分泌物はなかった
・POCUS…軟部組織下に3cmの星形の異物を認めた

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・異物摘出術が行われ、抗菌薬が7日間投与された

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 ER医は異物があると盛り上がります(?)
 
とれるものはとりたいですよね。
そして取れると大歓声があがるのはお決まりでしょうか。
鼻異物、耳異物、直腸異物、膣異物などなど。
 
陰茎を見るとまれにパールのような、しこりのようなものが亀頭部や陰茎部にある人がいます。新人看護師がびっくりして教えてくれることが多いです。
これってpearlingっていうんですね。用語があるとは知りませんでした。
「 陰茎や陰嚢の皮下に小さな異物を挿入して性的能力を高めること 」と定義するようです、へぇ~。
 
 
今回はただの下ネタなのでこれで終わりです。
 
陰茎や精巣への超音波も勉強しておくといいですね。